Selenium(セレニウム)とは
Selenium(セレニウム)とは無料テスト自動化ツールで、クリックやキー入力や画面表示された値の取得、スクリーンショット(画面キャプチャ)取得などのWebブラウザ操作を自動で行うことができ、2024年時点のブラウザ画面テストツールのデファクトスタンダードとなっており、オープンソースソフトウェアなので誰でも無償で利用することができる。
Selenium(セレニウム)種類
Selenium(セレニウム)にはよく使われる2種類、ChromeとFirefoxとEdgeで利用できるブラウザ操作を簡単にレコーディングおよび再生する、プログラミング言語を必要としないブラウザ拡張機能(アドオン)のSelenium IDE(セレニウム アイディーイー)と、JavaやPythonなどのプログラミング言語のコードでブラウザを自動操作するSelenium WebDriver(セレニウム ウェブドライバー)がある。
Selenium実行環境を一元管理し複数マシンで並列的にテストを実行するSelenium Grid(セレニウム グリッド)と、Selenium初期に利用されていたが現在は公式から非推奨とされているSelenium RC(正式名称:Selenium Remote Control)もSeleniumの種類として存在する。
Selenium IDEとWebDriver違い
Selenium IDE(セレニウム アイディーイー)とSelenium WebDriver(セレニウム ウェブドライバー)の違いは、Selenium IDEはプログラミング言語を必要とせず簡単にテストが行えるが、実行できる自動テストが簡単な操作に限られるのに比べ、Selenium WebDriverはプログラミング言語を必要とするが、柔軟な処理の記述ができるため、本格的なテスト自動化の運用にはSelenium WebDriverが利用されている。
Selenium IDE対応ブラウザ
Selenium IDE(セレニウム アイディーイー)対応ブラウザはChromeとEdgeとFirefoxで、環境構築インストール方法は以下リンクを参照。
Selenium WebDriver対応ブラウザ
Selenium WebDriver対応ブラウザは以下となっている。
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Mozilla Firefox
- Safari
Selenium WebDriver対応OS
Selenium WebDriver対応OSは以下となっている。
- Windows
- macOS
- Linux
Selenium WebDriver対応プログラミング言語
Selenium WebDriver対応プログラミング言語は以下となっている。
- C#
- Ruby
- Java
- Python
- JavaScript
Selenium WebDriver環境構築
Selenium WebDriverのEclipse Java環境の環境構築セットアップ手順は以下リンクを参照。
Selenium利用メリット
Seleniumの利用メリットは無料で利用でき、学習コストが低く誰でも簡単に使えてテスト工数削減につながる点で、WebサービスやWebアプリケーションの品質保証を担うQAエンジニアやテストエンジニアが、手動テストで多くの時間が掛かるリグレッションテストなどを効率的にテスト自動化するためにSelenium(セレニウム)が利用されている。
- 無料で使える
- 簡単に使える
- 学習コストが低い
- ヒューマンエラーを防げる
- テストの正確性が高い
- 工数を削減できる
- 幅広いプラットフォームに対応
- 様々なプログラミング言語に対応
Selenium書籍おすすめ
Selenium書籍おすすめは以下の3冊で、Seleniumの使い方が体系的にまとめられているので、Selenium初心者、テスト自動化初心者は一読の価値があると思います。ただ、3冊とも発売から時間が経っているので、Selenium WebDriverのバージョンやJavaバージョンが現在のバージョンと異なるため、環境構築などは参考にならない点には注意が必要です。
Selenium実践入門
ブラウザの多様化に伴いWebアプリケーションをクロスブラウザ対応にするための負荷がますます増加し、その解決の一つとしてテスト自動化のノウハウが開発現場で必要とされています。また継続的インテグレーションを実践する際にもテスト自動化がその一部として取り入れられています。本書ではWebアプリケーションのテスト、特にブラウザテストに関わる現状と問題点を整理し、これを解決する最適なプロダクトであるSeleniumを中心にWebブラウザテスト自動化への取り組み方、具体的な手順などについて解説します。
発売日 | 2016年2月2日(火) |
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単行本 | 416ページ |
定価 | 3,630円 |
Kindle版 | 3,557円 |
出版社 | 技術評論社 |
実践Selenium WebDriver
本書はSeleniumの導入と構成の仕方、テストの書き方について包括的に解説する書籍です。IE、Firefox、Chrome、Safariなどのブラウザに対応するWebDriverの機能から、iOSとAndroidアプリケーションのテスト、さらにUIテストツールのPageObjectパターンまで、サンプルコードを使って具体的に説明します。日本語版では玉川紘子氏による「CI(継続的インテグレーション)ツールの活用」を付録として追加。WebアプリケーションのUIテストを自動化したい技術者必携の一冊です。
発売日 | 2014年9月18日(木) |
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単行本 | 264ページ |
定価 | 3,300円 |
出版社 | オライリージャパン |
Seleniumデザインパターン&ベストプラクティス
本書はSelenium WebDriverを使ったテストの構築方法やデザインパターン、メンテナンス性に焦点を当てた書籍です。Seleniumを使った人ならわかるテスト時の取り入れるべき事柄や避けるべき事柄をパターン化してわかりやすく解説しています。テストをリファクタリングする方法、自動テストプロジェクトにおけるSpaghettiパターン、テストデータについて、テストを安定させるコツ、さらにテストスイートを成長させるヒントなど、テスト自動化設計におけるポイントを幅広く紹介します。ベストプラクティスだけでなく、アンチパターンも紹介しているため、失敗の原因を知り、適切な設計パターンを適用することができるようになります。
発売日 | 2015年9月18日(金) |
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単行本 | 256ページ |
定価 | 3,300円 |
出版社 | オライリージャパン |
IT資格初心者おすすめ一覧
IT資格初心者おすすめ一覧ですが、国家資格には有効期限がなく更新の必要もないので、有効期限切れで失効してしまうことがありません。国家資格は就職・転職時に能力を証明することができて高評価になるので、IT資格初心者にもおすすめです。
ITパスポート試験(iパス)
ITパスポート試験はiパスの略称で呼ばれる国家試験で、職種や業界に関係なくITに関する知識を必要とするすべての社会人が備えておくべき基礎的なIT知識を問われる国家試験なので、IT業界に携わる人やITに関する知識を必要とする人であれば取得しておきたい資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で最も低いレベル1、エントリーレベルで、合格率は約50%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
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試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
合格基準 | 600点以上/1,000点 |
合格率 | 約50% |
受験手数料 | 7,500円 |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門となる国家試験で、情報処理に関する基本的な知識や技能を証明できるので、システムエンジニアやプログラマを目指すのであればぜひ取得したい資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で下から2番目となるレベル2で、合格率は約50%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
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試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:120分 |
出題数 | 科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 | 科目A:四肢択一式 科目B:多肢選択式 |
合格基準 | 科目A・科目Bそれぞれ600点以上/1,000点 |
合格率 | 約50% |
受験手数料 | 7,500円 |
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験はセキュリティ計画、運用、評価、改善などについて知識を問われる国家試験で、情報セキュリティ部門の担当者やセキュリティエンジニア、セキュリティコンサルタントを目指す人におすすめの資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で下から2番目となるレベル2で、合格率は約75%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
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試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 科目A:48問 科目B:12問 |
出題形式 | 科目A:四肢択一式 科目B:多肢選択式 |
合格基準 | 600点以上/1,000点 |
合格率 | 約75% |
受験手数料 | 7,500円 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)はMicrosoft社が実施するベンダー資格で、試験科目はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類があり、科目ごとに独立した試験で、Microsoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に評価・証明する資格試験となっている。仕事に役立つ実務能力が身につけられる資格としてスキルアップや就職・転職を目指す方から人気を集める資格で、難易度はITパスポート試験程度と言われている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
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試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国1500か所の試験会場 |
試験時間 | 50分 |
出題数 | 50問前後 |
出題形式 | マルチプロジェクト |
合格基準 | 非公開 目安700点/1,000点 |
合格率 | 非公開 |
受験手数料 | 10,780円 |