JSTQBシラバス
JSTQBシラバスはISTQB(International Software Testing Qualifications Board)出典の英語版シラバスをJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が日本語翻訳版シラバスとしてJSTQB公式サイトにて各資格ごとに公開している。
Foundation Level | ファンデーションレベル(FL) |
---|---|
Advanced Level | テストマネージャ(ALTM) |
テストアナリスト(ALTA) | |
テクニカルテストアナリスト(ALTTA) | |
Specialist | 自動車ソフトウェアテスト担当者(Foundation Level) |
ゲームテスト(Foundation Level) | |
AIテスティング(Foundation Level) | |
性能テスト担当者(Foundation Level) | |
モバイルアプリケーションテスト担当者(Foundation Level) | |
テスト自動化エンジニア(Advanced Level) | |
Agile | アジャイルテスト担当者(Foundation Level) |
アジャイルテクニカルテスト担当者(Advanced Level) |
JSTQB資格の種類は基礎となるFoundation Level(ファンデーションレベル)と、高度な専門的知識を証明するAdvanced Level(アドバンスドレベル)の2種類があり、Specialist(スペシャリスト)とAgile(アジャイル)にはファンデーションレベルとアドバンスドレベルの資格がそれぞれ設定されている。
JSTQB資格試験
JSTQB資格試験はファンデーションレベル(FL)、Advanced Levelのテストマネージャ(ALTM)、テストアナリスト(ALTA)、SpecialistのFoundation Levelの自動車ソフトウェアテスト担当者(CTFL-AuT)の4種類のみ実施されている。2024年8月1日(木)から10月31日(木)までの期間限定で、SpecialistのAdvanced Levelとなるテスト自動化エンジニア資格の試験が実施されていた。
JSTQBファンデーションレベルシラバス
JSTQBファンデーションレベルのシラバスは6つの章で構成され、学習時間の目安は1135分(18時間55分)となっており、JSTQBファンデーションレベル資格はテスト担当者、テストアナリスト、テストエンジニア、テストコンサルタント、テストマネージャー、ソフトウェア開発担当者など、ソフトウェアテストに関与するあらゆる人々が対象となっている。
- 第1章 テストの基礎 学習時間180分
- 第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテスト 学習時間130分
- 第3章 静的テスト 学習時間80分
- 第4章 テスト分析と設計 学習時間390分
- 第5章 テスト活動のマネジメント 学習時間335分
- 第6章 テストツール 学習時間20分
JSTQBテストマネージャシラバス
JSTQBテストマネージャシラバスは7つの章で構成され、学習時間の目安は1980分(33時間)となっており、国際的に通用するソフトウェアテストの手法や技法の専門的知識を身につけたい方が対象で、テストマネージャ試験に合格することにより、テスト全体のマネジメントや計画・提案などテストを取り仕切るスキルを持っていることが証明されます。
- 第1章 テストプロセス 学習時間420分
- 第2章 テストマネジメント 学習時間750分
- 第3章 レビュー 学習時間180分
- 第4章 欠陥マネジメント 学習時間150分
- 第5章 テストプロセスの改善 学習時間135分
- 第6章 テストツールおよび自動化 学習時間135分
- 第7章 スタッフのスキル チーム構成 学習時間210分
JSTQBテストアナリストシラバス
JSTQBテストアナリストシラバスは6つの章で構成され、学習時間の目安は1230分(20時間30分)となっており、国際的に通用するソフトウェアテストの手法や技法の専門的知識を身につけたい方が対象で、テストアナリスト試験に合格することにより、テストケースの選択や実施に関する分析を行うスキルを持っていることが証明されます。
- 第1章 テストプロセスにおけるテストアナリストのタスク 学習時間150分
- 第2章 リスクベースドテストにおけるテストアナリストのタスク 学習時間60分
- 第3章 テスト技法 学習時間630分
- 第4章 ソフトウェア品質特性のテスト 学習時間180分
- 第5章 レビュー 学習時間120分
- 第6章 テストツールおよび自動化 学習時間90分
JSTQBテクニカルテストアナリストシラバス
JSTQBテクニカルテストアナリストシラバスは6つの章で構成され、学習時間の目安は1200分(20時間)となっており、一般的なプログラミングの概念とシステムアーキテクチャの一般的な概念に関する基本的な経験があることが前提とされており、技術的な要件・システムの内部構造・技術的な品質特性・技術的なテスト活動についての知識を提供する。
- 第1章 リスクベースドテストにおけるテクニカルテストアナリストのタスク 学習時間30分
- 第2章 ホワイトボックステスト技法 学習時間300分
- 第3章 静的解析と動的解析 学習時間180分
- 第4章 テクニカルテストのための品質特性 学習時間345分
- 第5章 レビュー 学習時間165分
- 第6章 テストツールと自動化 学習時間180分
JSTQB自動車ソフトウェアテスト担当者シラバス
JSTQB自動車ソフトウェアテスト担当者シラバスは4つの章で構成され、学習時間の目安は720分(12時間)となっており、自動車関連のソフトウェアテストに関して基本的な知識の獲得と理解を必要とするプロジェクトマネージャー、品質マネージャー、ソフトウェア開発マネージャー、システムアナリスト、ITマネージャー、マネジメントコンサルタントが対象で、受験要件としてソフトウェア開発またはソフトウェアテストの最低限の背景知識を有し、自動車業界でのE/E開発プロジェクトでテストに関して初歩的な経験があることが求められている。
- 第1章 イントロダクション 学習時間30分
- 第2章 E/E システムのテストに関する標準 学習時間300分
- 第3章 仮想環境でのテスト 学習時間160分
- 第4章 自動車ドメイン固有の静的および動的テスト技法 学習時間230分
JSTQBゲームテストシラバス
JSTQBゲームテストシラバスは7つの章で構成され、学習時間の目安は925分(15時間25分)となっており、ソフトウェアテストに携わるゲームテストに関する知識を深めたい人、ゲームテストの専門家としてのキャリアをスタートさせたい人が対象で、ゲームテスト資格保持者はテストのプロフェッショナルとしてゲームプロジェクトで効果的に働くことができるようになる。
- 第1章 ゲームテストの特異性 学習時間75分
- 第2章 ゲームメカニクスのテスト 学習時間180分
- 第3章 グラフィックステスト 学習時間165分
- 第4章 サウンドテスト 学習時間190分
- 第5章 ゲームレベルテスト 学習時間65分
- 第6章 ゲームコントローラーのテスト 学習時間95分
- 第7章 ローカライゼーションテスト 学習時間155分
JSTQB AIテスティングシラバス
JSTQB AIテスティングシラバスは11個の章で構成され、学習時間の目安は1505分(25時間5分)となっており、AIテスティングの資格はAIベースのシステムのテストやテスト用の AIに携わるテスト担当者、テストアナリスト、データアナリスト、テストエンジニア、テストコンサルタント、テストマネージャー、ユーザー受け入れテスト担当者、ソフトウェア開発者などが対象で、AIベースのシステムのテストやテスト用のAIについて基本的な理解を深めたい方に適した資格である。
- 第1章 AIの紹介 学習時間105分
- 第2章 AIベースのシステムの品質特性 学習時間105分
- 第3章 機械学習(ML) 概要 学習時間145分
- 第4章 ML データ 学習時間230分
- 第5章 ML 機能パフォーマンスメトリクス 学習時間120分
- 第6章 ML ニューラルネットワークとテスト 学習時間65分
- 第7章 AIベースのシステムをテストする 概要 学習時間115分
- 第8章 AI特有の品質特性のテスト 学習時間150分
- 第9章 AIベースのシステムのテストのための方法と技法 学習時間245分
- 第10章 AIベースのシステムのテスト環境 学習時間30分
- 第11章 テストにAIを使う 学習時間195分
JSTQB性能テスト担当者シラバス
JSTQB性能テスト担当者シラバスは5つの章で構成され、学習時間の目安は875分(14時間35分)となっており、ソフトウェアテストに携わる方で、性能テストに関する知識を広げたい方、性能テストの専門家としてキャリアをスタートさせたい方、性能エンジニアリングに携わる方で性能テストについての理解を深めたい方が対象となっている。
- 第1章 基本的な概念 学習時間60分
- 第2章 性能測定の基礎 学習時間55分
- 第3章 ソフトウェアライフサイクルにおける性能テスト 学習時間195分
- 第4章 性能テストのタスク 学習時間475分
- 第5章 ツール 学習時間90分
JSTQBモバイルアプリケーションテスト担当者シラバス
JSTQBモバイルアプリケーションテスト担当者シラバスは5つの章で構成され、学習時間の目安は775分(12時間55分)となっており、モバイルアプリケーションテスト担当者資格はモバイルアプリケーションテストに関する知識を深めることを希望する技術者、またはモバイルアプリケーションテストの分野で専門家としての経験を積むことを希望する技術者が対象となっている。
- 第1章 モバイル分野 ビジネスとテクノロジーの原動力 学習時間175分
- 第2章 モバイルアプリケーションのテストタイプ 学習時間265分
- 第3章 モバイルアプリケーションで一般的なテストタイプとテストプロセス 学習時間200分
- 第4章 モバイルアプリケーションのプラットフォーム、ツール、および環境 学習時間80分
- 第5章 テスト実行の自動化 学習時間55分
JSTQBモバイルアプリケーションテスト担当者シラバスを読む
JSTQBテスト自動化エンジニアシラバス
JSTQBテスト自動化エンジニアシラバスは8つの章で構成され、学習時間の目安は1170分(19時間30分)となっており、動的な機能テストにおける自動化の概念、手法、ツール、プロセス、テストマネジメント、構成管理、欠陥マネジメント、ソフトウェア開発プロセス、品質保証関係に重点が置かれている。テスト自動化エンジニア資格はSpecialistのAdvanced Levelの位置づけとなっている。
- 第1章 テスト自動化の概要と目的 学習時間30分
- 第2章 テスト自動化の準備 学習時間165分
- 第3章 汎用テスト自動化アーキテクチャ 学習時間270分
- 第4章 導入のリスクとリスクヘッジ計画 学習時間150分
- 第5章 テスト自動化のレポートとメトリクス 学習時間165分
- 第6章 手動テストから自動化環境への移行 学習時間120分
- 第7章 TASの検証 学習時間120分
- 第8章 継続的な改善 学習時間150分
JSTQBアジャイルテスト担当者シラバス
JSTQBアジャイルテスト担当者シラバスは3つの章で構成され、学習時間の目安は735分(12時間15分)となっており、アジャイルテスト担当者資格はアジャイル開発のテスト担当者が対象となっている。
- 第1章 アジャイルソフトウェア開発 学習時間150分
- 第2章 アジャイルテストの基本的な原則、プラクティスおよびプロセス 学習時間105分
- 第3章 アジャイルテストの方法、技法、およびツール 学習時間480分
JSTQBアジャイルテクニカルテスト担当者シラバス
JSTQBアジャイルテクニカルテスト担当者シラバスは4つの章で構成され、学習時間の目安は960分(16時間)となっており、アジャイル開発手法を採用する組織における開発エンジニアおよびテストエンジニアが対象で、アジャイルテクニカルテスト担当者資格はAgileのAdvanced Levelの位置づけとなっている。
- 第1章 要求工学 学習時間180分
- 第2章 アジャイルにおけるテスト 学習時間540分
- 第3章 テスト自動化 学習時間135分
- 第4章 デプロイメントとデリバリー 学習時間105分
IT資格初心者おすすめ一覧
IT資格初心者おすすめ一覧ですが、国家資格には有効期限がなく更新の必要もないので、有効期限切れで失効してしまうことがありません。国家資格は就職・転職時に能力を証明することができて高評価になるので、IT資格初心者にもおすすめです。
ITパスポート試験(iパス)
ITパスポート試験はiパスの略称で呼ばれる国家試験で、職種や業界に関係なくITに関する知識を必要とするすべての社会人が備えておくべき基礎的なIT知識を問われる国家試験なので、IT業界に携わる人やITに関する知識を必要とする人であれば取得しておきたい資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で最も低いレベル1、エントリーレベルで、合格率は約50%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
---|---|
試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
合格基準 | 600点以上/1,000点 |
合格率 | 約50% |
受験手数料 | 7,500円 |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門となる国家試験で、情報処理に関する基本的な知識や技能を証明できるので、システムエンジニアやプログラマを目指すのであればぜひ取得したい資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で下から2番目となるレベル2で、合格率は約50%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
---|---|
試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:120分 |
出題数 | 科目A:60問 科目B:20問 |
出題形式 | 科目A:四肢択一式 科目B:多肢選択式 |
合格基準 | 科目A・科目Bそれぞれ600点以上/1,000点 |
合格率 | 約50% |
受験手数料 | 7,500円 |
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験はセキュリティ計画、運用、評価、改善などについて知識を問われる国家試験で、情報セキュリティ部門の担当者やセキュリティエンジニア、セキュリティコンサルタントを目指す人におすすめの資格となっている。難易度はITスキル標準(ITSS:IT Skill Standard)で下から2番目となるレベル2で、合格率は約75%となっている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
---|---|
試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国47都道府県で実施 |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 科目A:48問 科目B:12問 |
出題形式 | 科目A:四肢択一式 科目B:多肢選択式 |
合格基準 | 600点以上/1,000点 |
合格率 | 約75% |
受験手数料 | 7,500円 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)はMicrosoft社が実施するベンダー資格で、試験科目はWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類があり、科目ごとに独立した試験で、Microsoft Office製品の知識・操作スキルを客観的に評価・証明する資格試験となっている。仕事に役立つ実務能力が身につけられる資格としてスキルアップや就職・転職を目指す方から人気を集める資格で、難易度はITパスポート試験程度と言われている。
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
---|---|
試験実施日 | 随時 |
試験地・試験会場 | 全国1500か所の試験会場 |
試験時間 | 50分 |
出題数 | 50問前後 |
出題形式 | マルチプロジェクト |
合格基準 | 非公開 目安700点/1,000点 |
合格率 | 非公開 |
受験手数料 | 10,780円 |
Selenium書籍おすすめ
Selenium書籍おすすめは以下の3冊で、Seleniumの使い方が体系的にまとめられているので、Selenium初心者、テスト自動化初心者は一読の価値があると思います。ただ、3冊とも発売から時間が経っているので、Selenium WebDriverのバージョンやJavaバージョンが現在のバージョンと異なるため、環境構築などは参考にならない点には注意が必要です。
Selenium実践入門
ブラウザの多様化に伴いWebアプリケーションをクロスブラウザ対応にするための負荷がますます増加し、その解決の一つとしてテスト自動化のノウハウが開発現場で必要とされています。また継続的インテグレーションを実践する際にもテスト自動化がその一部として取り入れられています。本書ではWebアプリケーションのテスト、特にブラウザテストに関わる現状と問題点を整理し、これを解決する最適なプロダクトであるSeleniumを中心にWebブラウザテスト自動化への取り組み方、具体的な手順などについて解説します。
発売日 | 2016年2月2日(火) |
---|---|
単行本 | 416ページ |
定価 | 3,630円 |
Kindle版 | 3,557円 |
出版社 | 技術評論社 |
実践Selenium WebDriver
本書はSeleniumの導入と構成の仕方、テストの書き方について包括的に解説する書籍です。IE、Firefox、Chrome、Safariなどのブラウザに対応するWebDriverの機能から、iOSとAndroidアプリケーションのテスト、さらにUIテストツールのPageObjectパターンまで、サンプルコードを使って具体的に説明します。日本語版では玉川紘子氏による「CI(継続的インテグレーション)ツールの活用」を付録として追加。WebアプリケーションのUIテストを自動化したい技術者必携の一冊です。
発売日 | 2014年9月18日(木) |
---|---|
単行本 | 264ページ |
定価 | 3,300円 |
出版社 | オライリージャパン |
Seleniumデザインパターン&ベストプラクティス
本書はSelenium WebDriverを使ったテストの構築方法やデザインパターン、メンテナンス性に焦点を当てた書籍です。Seleniumを使った人ならわかるテスト時の取り入れるべき事柄や避けるべき事柄をパターン化してわかりやすく解説しています。テストをリファクタリングする方法、自動テストプロジェクトにおけるSpaghettiパターン、テストデータについて、テストを安定させるコツ、さらにテストスイートを成長させるヒントなど、テスト自動化設計におけるポイントを幅広く紹介します。ベストプラクティスだけでなく、アンチパターンも紹介しているため、失敗の原因を知り、適切な設計パターンを適用することができるようになります。
発売日 | 2015年9月18日(金) |
---|---|
単行本 | 256ページ |
定価 | 3,300円 |
出版社 | オライリージャパン |